つながる心と体

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食べ過ぎて胃がもたれる。これは体の正直な反応です。では胃薬を飲めば解決しますか?
それがそうもいかないのが人の体です。何故ならストレスや怒り、悩みによる過食の可能性があるからです。
原因がそこにあるなら、胃薬は緩和にしか過ぎません。
心と体はつながっていて、栄養や薬で解決できない場合も多いのです。


■目次

 


■心身から来る肉体の異変

 

病気のとき、疲れているとき、忙しいとき、暇なとき。その時々に症状となって出る身体。
その原因は、身体から来る問題と精神や心から来る問題があります。
私はスピリチュアルや、アルカリがどうの、気のパワーがどうのという話をしているのではありません。
心身の症状が異変となって現れることを言いたいのです。

ある人物がこんな症状になった場合を想像してください。

  1. 腹痛
  2. 発汗
  3. 高揚して熱っぽい

何を疑いますか?食あたりや風邪が一般的でしょうか?
では、この状況を想像してみてください。
その人物は今、会社の不正がバレて記者会見の場に座っている。
また、人生をかけたプロポーズをしようとしている。

どう思いましたか?

「それじゃあ仕方ない。」そう思いませんでしたか?

心が感じるもの、身体が感じるものは肉体に現れるのです。
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■自律神経から出る症状

 

自律神経は交換神経と副交感神経があります。
何に影響するのかの一例をあげました。

□自律神経の肉体への影響例

 

影響内容 交換神経 副交感神経
心拍 促進 抑制
消化運動 抑制 促進
瞳孔 散大 縮小
胃・脾臓・小腸の分泌腺 抑制 促進
唾液の分泌 促進 促進
汗の分泌 促進 無し

これらの症状は、本人の意思や肉体や臓器とは無関係に指示が送られ、症状となって現れます。

例えば、好きな人がこちらに向かって歩いてくる。このような時に心拍が上がります。
怒りや喜び、緊張状態にある時に瞳孔が開きます。

人生の大事な場面に立ったとき、喉が渇きます。

どうです?心や感情、経験といったものが、症状となって体に現れる。それには自律神経が影響していることがわかるでしょうか?

肉体や本人の意思とは無関係に現れる症状。これらがあるという事は、臓器や様々な線や管と自律神経はつながっている・影響下にあるという事なのです。
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■まとめ

 

今取り上げたのが『病は気から』の構造です。
気功術のような話では無く、様々な気が肉体とつながって作用しているのです。

  • 疲れ

疲れているときに休息が必要なのは、心にも体にも必要なのです。
そして栄養も、心にも体にも必要なのです。

辛い事ばかりで悲しみ続けると、それに応じた症状が体に現れます。
慢性化すれば病を引き起こします。

最近では「〜を食べ続けたせいで〜になる」というような『予防措置』を気にする傾向にあります。
例えば暴飲暴食が引き金なら、それを引き起こす環境や感情も考えなければなりません。
何かしらのストレスによるものは、予防措置をしても別の症状を引き起こします。

親の過干渉が原因で胃腸の弱い子は、胃腸を鍛えようとしてもダメです。
夫の浮気が原因で食事ができなくなった妻に、高カロリー食を与えても意味がありません。

栄養と対処は、心身共に必要だという事なのです。
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