失敗知らず!スチームオーブンお任せパエリアの作り方

スチームオーブン炊くパエリアは、芯が残らずパラッと仕上がり、スキレットで焼いたように外側がカリッと焼けますよ!お家で簡単に本格パエリアを楽しみましょう!

パエリアのイメージ画像

パエリア作りで「ご飯の芯が残ってしまった」なんて経験ありませんか?
「パラッと仕上げたいのにベチャベチャ」という経験は?
スチームオーブン炊くパエリアは、芯が残らずパラッと仕上がり、スキレットで焼いたように外側がカリッと焼けますよ!
お家で簡単に本格パエリアを楽しみましょう!

メッセンジャーでおしゃべりしながら作った時に、会話相手に送るために撮った古い写真を使いました^^;
見た目がなんかあれでごめんなさい。シンクの上にあるライトだけで撮ったので、暗かったのよ。スマホアプリで明るくして使いました。

パエリアとは?

どんな料理?

パエリアはスペイン料理で、具は自由度が高いので色鮮やかな炊き込みご飯です。
鶏肉、魚介類、野菜など様々な具材と、見た目にも鮮やかな黄色いサフランライスが特徴です。

パエリアのイメージ画像
スチームオーブン任せ!芯が残らずカリッと焼けたパエリアできます!

どんな時に食べるの?

色鮮やかで美味しい。そんなパエリアは、クリスマスやお正月、バースデーのような、みんなが集まる日にテーブルに並ぶ料理です。もちろん通常の日にも食べまが、色鮮やかなおいしいパエリアを、特別な日にいかがですか?

このレシピの特徴

パエリアの基本ルール

パエリアは、どの作り方でもしたごしらえが必須です。魚介や肉、野菜が混在する料理ですから、長時間熱せられると固くなる食材も存在します。
色が抜けてしまう野菜もあるので、きれいな彩りに作りたい場合は下ごしらえが重要です。

だしとスープ

下ごしらえの時に具材から出たエキスをだしに使います。おうちでごはんの作り方です。具材の自由度が高いパエリアなので、念の為にブイヨンスープも使います。

具材の提案

おすすめの具材

具材は自由ですが、入れた方が良い食材をリストにしました。

  • 貝類

貝からはだしと旨味が出ます。具として食べられるものを選んでください。
私からのおすすめはあさりです。手に入りやすい具材です。
ムール貝を入れたいけどどこで売っているの?
業務スーパーのような、輸入冷凍食品を取り扱っているお店に、冷凍で売っています。

  • トマト

これは絶対に入れるべきと言えるほど、パエリアの旨味に役立ちます。
スープの旨味にはなりませんが、具材としての旨味を引き上げてくれる名脇役です。
プチトマトでも普通のトマトでもかまいませんが、プチトマトの方が見栄えが良く旨味も濃いです。

  • エビ

エビも貝類と同様に、良いだしと旨味をだしてくれるので、パエリアには積極的に入れたい食材です。
だしと旨味に期待する場合は、生のえびを購入します。
スーパーで売っている、サラダ用などのボイルされたえびはダシと旨味はでませんが、売られている海老についています。洗わずにそのまま使うとおいしくなります。
冷凍されたボイルエビは、だしと旨味は期待できません。冷凍されたえびの周りにある氷が、臭みの原因になる場合があるので、ザッと湯通ししてから使います。

  • エビ

エビも貝類と同様に、良いだしと旨味をだしてくれるので、パエリアには積極的に入れたい食材です。
だしと旨味に期待する場合は、生のえびを購入します。
スーパーで売っている、サラダ用などのボイルされたえびはダシと旨味はでませんが、売られている海老についています。洗わずにそのまま使うとおいしくなります。
冷凍されたボイルエビは、だしと旨味は期待できません。冷凍されたえびの周りにある氷が、臭みの原因になる場合があるので、ザッと湯通ししてから使います。

  • パプリカ

彩りの横綱です!無くても影響はありませんが、あった方が見栄えが良く彩ることができます。
量は少しで良いので、切り分けで数種類の色をパックで売っているものを(時々スーパーにあります)買えば十分です。

  • ブロッコリー

色が変わりにくい鮮やかな緑を加える事ができます。
最後にパセリを使うなら緑色はあります。無理に用意しなくても良いです。
塩茹でしておいて後入れすると、きれいな色のままです。
茹でるのが面倒なら、パエリアと一緒に炊いてください。

このパエリアレシピは2合分まで対応

私がひとり暮らしなので1合分で記載していますが、2合分の水分量を[ ] に記載しています。
パエリアを1合から2合に変える為に必要な情報は水分量です。
水分量はサフランライス材料のスープの事です。
オーブンにかける時間はほぼ同じと考えてください。オーブンによって違いがあるので、その部分はポイントを参照してください。
具材までは2合分記載していないので、適当に増量してくださいね。

パエリアのレシピ

材料

■具材の材料

  • バナメイエビ
    甘えびなどの小ぶりの海老…

50g80g

おすすめ具材
エビを参照

  • あさり等の貝類…

5~10個

おすすめ具材
貝類を参照。
大きさと
他の具材量で
増減

  • プチトマト又はトマト…

プチトマトなら
  5個~8個程度。
トマトなら
  1/2個程度

おすすめ具材
貝類を参照。

  • 好みの色のパプリカ…

それぞれ1/8~
1/4個分程度

使う色数に
応じて増減

  • 好みの具材…

他の具材との
バランスを考えて
必要量

イカ、鶏肉等
パエリアに
合いそうな
ものを選びます

■サフランライスの材料

  • お米…

1合分(約150g)
2合分は約300g

米の種類
普段食べている白米を用意。

  • ぬるま湯…

50ml

  • サフラン…
    代用は
    ポイントとコツへ

少々
ほんの少しで
色が出ます。
ひとつまみでは
多すぎです。

購入場所
スーパーに
無ければ、
スパイスを
多く揃えている店舗で売って
います。

  • たまねぎ

1/4個

たくさん入れるとベチャッとしやすいですが、必須食材
です。量に気を
つけて。

  • にんにく

1

パエリアでは
にんにくが効いている方が本場っぽい味になります。

  • オリーブオイル…

適量

少し多めに入れてお米に吸わせた方が、早く作業が終わります。

  • スープ…

150ml
[350ml]

スープ作りで
作ったもの。
量はポイント
とコツを参照

  • 塩、コショー

必要であれば少々

  • アルミホイル…

必要量

サフランライスを炊く時のふたに使います。

■スープの材料

  • 具材材料のあさり…

全部

  • 具材材料のえび…

全部

  • 白ワイン…

適量

  • 塩とコショー…

適量

  • ブイヨンスープの素…

1/2個~1個
顆粒があれば使いやすい。

だしとのバランスを見て味見をしながら量を決めます。

  • オーブンシートの袋…

必要なだけ作成

作り方はポイントとコツを参照

■トッピングの材料

  • 有頭エビ…

人数分

具材にえびを入れるので、無理に用意しなくてOK!
あるとごちそう感が出ます。

  • レモン…

1/3~1個

切り方で変わる。くし形切なら、最低でも人数分必要。

  • パセリ…

好み量

切り方によって変わります。詳細は作り方に記載

  • パプリカ粉…

少々

無理に用意しなくてもOKですが、あった方がおいしい。

パエリアの作り方

■下準備(約10分~)

  1. 有頭海老をトッピングに使う場合は、下準備で先に焼いておきます。
  2. 余熱に時間のかかるオーブンの場合は、オーブンを逆算して予熱しておきます。
    パエリアはスチーム、コンベクション有の温度220度です。
  3. ぬるま湯50mlを小さめのボウルか容器に入れ、サフランを少量入れてサフラン液を作ります。
    カレー粉等で代用する場合は、少し熱めのお湯にカレー粉を溶かします。※なるべく黄色いものを購入してください。
    カレー粉が多いとカレー味が強くなります。カレー味をしっかりつけるなら多めに、色だけ使いたい場合は、黄色い湯ができるまで微量ずつ追加して溶かしてください。
  4. 具材のえびの頭と殻、背わたを取り、流水で洗っておきます。
  5. あさりの殻同士をこするようにしてあさりを洗います。
  6. オーブンの角皿にオーブン用のクッキングシートを敷くか、油を塗っておきます。
    ペーパーが丸まるようなら、角皿の数か所に少しオイルを塗っておさえつけると動かなくなります。
    オーブンシートは底面だけの方が周囲の焦げを作りやすいです。大きければ折って線をつけ、はさみで切ります。

■だし取りとスープ作り(約15分~)

  1. 具材のだしを取ります。オーブン用のクッキングシートでだし袋を作ります。作り方はポイントとコツを参照してください。
  2. ボウルにえびを入れて、白ワインをふりかけて混ぜます。若干多めに入れた方がだし汁が残りやすいです。
    混ぜ終わったら2の袋に入れます。袋が小さくて入りきらない場合は、無理に入れずに2つに分けてください。
  3. あさりもえびと同じように白ワインで混ぜて袋に入れます。
    無理に一度に入れようとすると、熱された袋が柔らかくなって破けるので、小分けに入れます。
  4. だし袋に入れたあさりとえびを鍋に入れ、水(分量外)をひたひたぐらいまで注ぎ、ふたをして火にかけます。
    はじめは強火で、お湯が沸いてきたら弱火と中火ぐらいの間の火加減で8分待ちます。
    この8分は絶対に守ってください。タイマーかスマホのアラームを使うと良いですよ。
  5. ボウルにザルを重ねて準備しておきます。
  6. 時間になったら速攻で火を止め、熱いので気をつけながらだし袋を取り出します。
  7. だし袋の口を切り、ザルに具ごと流し入れます。ボウルにたまった水分がダシ汁です。具はパエリアの具材として使います。全てのだし汁をボウルに取ったら、あさりとエビは使うまで別の場所に置いておきます。
  8. 鍋に残った湯か、別で沸かした湯を使い、取っただし汁をスープの量に合わせていきます。塩とコショー、ブイヨンスープを溶かし混ぜながら味見をし、スープを作っていきます。
    具に味付けをしていないので、スープはしっかり目に味付けをしてください。
  9. 味付けが終わったら、下準備で作ったサフラン液と混ぜます。

※肉やイカ等、その他の野菜以外の材料も、ここで同じように火を通してください。肉のようにアクの出るものはスープに使えないので、汁は捨てます。

■サフランライスの準備(約15分~)

  1. にんにくと玉ねぎの皮を剥き、それぞれをみじん切りにします。
  2. トマトの皮を剥きます。以下に剥き方を書きますが、頑丈に皮が身とくっついているトマトは素直に湯剥きしてください。
    プチトマトは、包丁で少し傷をつけ、皮むきのように少しえぐると薄皮が包丁に乗ります。それを指で押さえながら引っ張ると剥けます。
    通常のトマトを使う場合は、くし形にカットし、細い方の端っこから、プチトマトと同じように皮を剥きます。皮を剝いたら、食べ良くぶつ切りにします。
  3. フライパンにオリーブオイルを敷き、1のにんにくと玉ねぎを炒めます。焦げやすい食材なので、火加減は中火強ぐらいで良いです。
  4. にんにくの香りが立ち、玉ねぎに透明感が出てきたらお米を一度に入れます。お米がオリーブオイルを吸うので、少し多めに追加します。
  5. お米があたたまってきたら、2のトマトと具材の貝やえび等を加えてひと混ぜし(パプリカは入れません)、必要なら薄く塩・コショーします。ここは手早くやってすぐに火を止めます。
  6. オーブンの角皿に5の中身をすべて入れて平らに慣らします。作ったスープを注ぎ入れたら、アルミホイルを数枚切り、角皿にふたをします。
  7. アルミホイルをかぶせてふたにしたら、爪楊枝を使って穴をあちこちに開けます。
    蒸気の通気口になるので多くて良いです。
    両刀使いを気取って「アチョー」と言いながらやると、明日が良い日になる気が少し沸いてきます。

■パエリアをスチームオーブンで炊く(約1時間)

※スチーム+コンベクションあり、温度220度です。
 焦げてしまうオーブンの場合はコツとポイントを参照してください。

  1. アルミホイルでふたをした角皿をオーブンに入れ、45~50分オーブン任せでパエリアを炊きます。
  2. 炊いている間に、トッピング材料のレモンとパセリを用意します。
    パセリはサッと洗ってから、茎を取ってみじん切りにしても良いし、大き目に手でちぎっておいてもOKです。パセリは冷蔵庫に入れておくとシャキッとします。
    レモンは、果汁を絞って食べた方がおいしいので、くし形切りか、ねじれば果汁が出る程度の厚さの輪切りにします。
  3. 設定時間が来ても、まだ使うのでオーブンを使います。スチームを切って、同じ温度で待機させます。
  4. 角皿を一度オーブンから取り出し、アルミホイルのふたをすべて外します。熱いので気をつけてくださいね!
  5. トッピング材料の有頭海老とパプリカを、見た目が綺麗になるように乗せます。サフランライスの外側を、パエリアらしく焼きたいなら、スプーン等を使って、薄く高く壁ができるように角皿の壁にサフランライスをおしつけます。
  6. オーブンに角皿を戻して表面を焼きます。後乗せした具材が温まる程度まで待ち、もう少し焼きたければ好みの焼き加減になるまで焼きを増やします。
  7. 焼き終わったら角皿を取り出し、パセリとレモンを乗せ、最後にあればパプリカ粉をふりかけてテーブルへ運びます。熱いので下に鍋敷きやスキレット用の台を置いてくださいね。
  8. 小皿に取り分けながら、レモンを絞っていただきます。角皿を傷つけないシリコン製の道具を使って取り分けるのが良いでしょう。

ポイントとコツ

■オーブンシートで袋を作る詳しい説明

  1. クッキングシートを適当にロールから切ったら、半分に折ります。
  2. シートの折られた側ではない2枚になっている方を、2、3回折って袋のふちにします。折ったらとめます。(ホッチキスがラクで良いです)
  3. 下側も2~3回折ってとめて袋状にします。
  4. 念のために、下側の角を三角を作るように一度折り、ここもとめておきます。
  5. 具材を入れ終わったら、2~3と同じように2、3回折ってとめ、4と同じように角を折ってとめます。

■サフランの代用

  1. カレー粉
  2. ターメリック
  1. カレールーではなくて、カレー粉(パウダー状のもの)です。S&Bは家庭用のカレーを意識しているのでパエリアのサフラン代用には向きません。GABAN等別のものを使います。たくさん使わないので安価で少量のもので大丈夫です。
    なるべく黄色いカレーパウダーを選びます。
  2. ターメリックライスは、インド料理に慣れている人でなければ食べにくい食材とも言えます。サフランが無くて…の代用ならカレー粉の方が食べやすいと思います。
    ターメリックは、少しターメリックの臭いと味があり、薬っぽく感じるかもしれません。

■パエリアが焦げそうな場合の対処法

日本の角皿は、温まりにくく冷めるのに時間がかかるタイプが多いのを想定してレシピを書いています。
また、オーブン調理中のスチームも、機種により様々です。
他国生産も増え、オーブンの使い方も多種多様になってきたので、それらが原因でうまく調理できない場合があります。
そういった場合の対処を書いておきます。

※1番良いのは、パエリアを作る以前に1度、スチームオーブンでバターライスを炊いてみるのを試しておくと、どの対処法が良いのかわかると思います。
バターライスの使い道は、うまく炊けたらカレーライスに。失敗したらコンソメスープ等で煮てリゾットにリメイクする等で消費してください。

  1. 単純に温度を下げれば済む解決法
  2. スチームの循環が悪く、熱っされやすい・角皿の温度が上がりすぎる場合。
  3. オーブンの下火が強すぎる場合

1の解決法は簡単です。オーブンの扉を一度開けて、庫内温度を下げながら、オーブンの設定温度を下げます。
スチームオーブンの場合、米料理はスチーム有りの130度から設定できます。通常の炊飯なら30分~40分程度の加熱時間(蒸らし含まず)です。
中間温度を試し、まだダメならさらに温度を下げてください。
ただし、温度が下がるほどパラパラよりふっくらと炊き上がる状態に近くなります。

2の場合は、普段使っているオーブンの様子を考え、前もってオーブンシートを2重に敷く等の対処方法になります。パエリアを作る前に、少ない量で試し炊きしておくのをおすすめします。

2のスチーム不足の場合、手動で霧吹きをまめにするという方法もありますが、トースト用のスチームの陶器を入れる方法もあります。
あまり扉を開け閉めすると温度が下がりやすいので、霧吹きよりは現実的かもしれません。道具を持っていない場合は、びちゃびちゃに濡らしたキッチンペーパーを、アルミホイルで包み、少しだけ上部が空いている状態にしてオーブンに入れておくと、スチームのつけたしになります。

3の場合は単純に底上げする方法になります。角皿を上段下段中段と移動できるなら、中段へ移動させます。
移動できない場合は、オーブントースターで使うトレーを角皿の下に置きます。このトレーは安価で売っているので、スーパー、楽天、アマゾン、100円ショップなどを探してみてください。

■美味しいパエリアの心得!

  • パエリアは、サフランライスをなるべく薄く広げて作る方が美味しく完成します。
    まとめて作るのは容器が大きくならないならやめた方が無難です。
    容器を大きくできない場合は、サフランライスの量を増やすよりも具材を増やして人数に対処する方が安心です。
    殻付き海老の他に、骨付き肉や殻付きのカニを乗せると、食べるのに時間がかかりますから満足感を得やすいです。
  • 有頭海老を殻ごとパリパリかぶりつくなら、オーブン余熱時に海老だけ先に焼いておくのが良いです。パプリカと同じタイミングで角皿に乗せます。
  • 具材に塩コショーをほとんどしていないので、スープにしっかりめに味をつけをしてください。