からしの栄養と効果

Image

<<<<調味料やスパイス・ハーブ(香草)類について

からしの栄養と効果

私は、胡麻と薬味類の栄養と効果に期待しています。もちろんスパイス類や香草・ハーブ類もそうですが、それとは別に信頼を置いているのがからしです。

からしと言えば…シュウマイを食べるときに使いますね。ほとんどが、しょうゆのような小皿にちょこんと乗せるのがほとんどの利用方法です。私は中華丼やあんかけ焼きそばにも使うのが好きです。

なぜ私はそんな脇役のからしに期待しているのでしょう?そこの部分について書きたいと思います。

※私の主観に基づいて執筆しています。必ず効果があるというものではなく、食材に含まれる特徴や栄養を考慮した結果考えられる効果や相性を書いたものです。
※実際の病気や不具合を治療するものではありません。治療は専門医にご相談ください。

からし湿布のやり方

聞いた事はありますか?「風邪予防にはからし」って。民間療法では、風邪予防にからしが用いられてきました。

使い方は以下の通りです。

※刺激が強くすぐ皮膚が荒れるので、肌が弱い方やお子様、ご老人は小麦粉を増やして刺激を和らげます。

  1. 粉末のからしと同量の小麦粉を用意します。
  2. 50度のお湯(沸騰したお湯を同量の水で割ったもの)を用意します。
  3. 適当な容器にからしと小麦粉を入れて、2のお湯でよく練ります。通常のからしより少しかたいぐらいの固さが使いやすいですよ。少しかための味噌ぐらいの水分量で作るのが理想です。
  4. 練りあがったら、キッチンペーパーにからしを塗ります。ペーパーや布が見えなくなる厚さまで塗りますよ。
  5. からしのペーストを塗ったペーパーを折りたたんでからしが出ないようにし、さらに上からガーゼや日本手ぬぐいで包みます。
  6. これを胸や背中、腰等に貼ります。温度が下がりにくいようにラップ等でカバーしておくと良いです。

これが一般的な湿布のやり方です。からし湿布は刺激物なので、長時間行うと肌が荒れます。10分までを目安に湿布し、赤くなったら効いたものとして外してしまいます。

長時間やれば良いものでは無く、赤くなりはじめたらすぐに外します。そうしないと皮膚が刺激負けして、皮膚科のお世話になる可能性が十分にあります(笑)

それほど刺激が強いのですが、それでも行う人がいるほど効果を実感する方がいらっしゃる民間療法です。

ダイエット効果を狙ったからし湿布のやり方

  1. からしと小麦粉のペーストを水で作ります。
  2. 同じように湿布を作って貼るのですが、貼るのは足の裏です。足の裏の、足の指半分より下から足指の下のふくらみの部分に貼ります。
  3. 湿布時間は同じですが、ラップ等で保温をする事はしません。

からし湿布の効果

刺激の強いからし湿布ですが、どんな効果をもたらしてくれるのでしょうか?

  1. 主に使われるのが風邪です。こじらせる前に治すためが主な使い道ですが、冬至の頃にやっておくと風邪をひきにくくなると言う方もいます。
  2. 神経痛や冷えに効くとされています。
  3. ダイエット効果狙いのように(上記で紹介したのは、主に脂肪燃焼を助ける役割で使うやり方です。)身体に特別不具合や症状があるわけではない方の場合(単に疲れやすいとか疲労感がある等も)は、ツボの刺激に使います。
    からしがピリピリとツボを刺激するので足の裏のようなツボの多い場所に貼ります。

本来はからしだけでペーストを作り、その名を「からし泥」と言います。

からしを使った治療は、漢方薬のひとつと考えるのが経緯的に正しいと思います。

からしの栄養

からしには主に以下の栄養を持っています。

  1. ビタミン1
  2. ビタミン2
  3. 鉄分
  4. リン
  5. カルシウム
  6. マンガン
  7. カリウム
  8. ナイアシン

持っている主な栄養素のバランスを考えても、骨粗鬆症対策と貧血系には良い食品と言えます。

さきほど紹介したからし湿布。ツボ刺激効果で使われるピリピリの成分はアリルイソチオシアネートという成分によります。これはわさびにも含まれます。どちらも食べると鼻にツーンときますが、舌の上に置くとピリピリした刺激がありますよね?

この辛みの成分が食べたときに粘膜や神経を刺激するので、唾液や胃液等、人の治癒力を上げる体液を出やすくしてくれるのです。これが他の栄養素と働きと相乗効果を発揮。それによって皮膚や粘膜を強くし、抵抗力を上げるという結果をもたらすわけですね。

とはいえ、日々の食事に取り入れるのは、その成分だけを取り出した薬事治療とは違います。効能はゆっくりですし、効果もゆっくりです。消化され、吸収され、血肉になるまでも長いですから。

からしにはビタミンB群が主な栄養素として入っていますが、ビタミンB群はパートナーを必要とする栄養素と言う事ができます。

主に何かの補助的役割が多いので、助け合いのパートナーをいつも探しています。結婚適齢期の男女のようなものです。ですからパートナーが見つからない場合…。あきらめて消えていくのではなくて、見つけようとウロウロするタイプなんですよ(笑)

それがどういう事かわかりますか?ビタミンB群を偏った採り方で採取していると、その他のビタミンB群が欠乏した状態になってしまうのです。

そういうわけですから、料理のアクセントに少量使う。このからしの使用量も、私達人間にはベストなんです!

わたしが注目するのはマグネシウム

国際関係上も、国の行政上も、健康増進を理由にあれこれ言うようになってきました。禁煙もそうですが、「塩分を摂り過ぎないように」と言うのもそれです。

昔、拷問や刑罰の手段として用いられてきたのが塩抜きです。塩分や塩をその人に与えないというやり方です。日本では『塩抜き刑』として知られています。

これをやられるとどうなると思いますか?やる気が出ない。元気が出ない。力が出ない。etc

人間としての覇気が無くなります。

逆に拷問として『塩攻め』という方法がありました。刃物で皮膚に傷をつけ、そこに塩を刷り込むというやり方です。

「傷口に塩を塗るような真似を!!!」は実際に行われていたのです。これ、めちゃめちゃ痛いですよね!想像したくありません^-^;

でも!!!思い出してみてください。海の中でした怪我って治り早いですよね?

火垂るの墓という映画で、汗疹や湿疹を直そうとして海に入っていましたよね?もちろん沁みるのですが、治癒してくれるから行うのです。

アトピー患者が海の砂に毎日埋まっていると良くなったなんて話も時々聞きます。

そう。塩は必要なのです。人間には絶対に必要なのですよ!

問題は、摂り過ぎても摂らな過ぎても毒だという事です。

しかし、減塩商品がでまわり、医者様に行っても「塩分は控えるように」と言われる現代です。もちろん専門家の医者が言うのだから間違ってはいないはずなのです。

しかしですね、減塩すればするほど人の覇気が減り、体力の衰えも見えるようになりました。疲れからの回復力の悪さもです。

塩を控えなければならない。でもこれらの症状は避けたい。そこの間をとるのに良いのがマグネシウムなのではないかと私は考えているのです。

塩分控えめがはやるほどに神経系の医者が忙しくなるのも当然で、マグネシウムは神経関係の働きに大きく影響しています。他に筋力の収縮やカルシムを使う使わない等の量調整も体内で行っています。

塩分は控えたい。けれどマグネシウムはもう少し摂りたい。その助けになるのがからしです。量も多くないのでちょうど良く採取できます。

これが、私がからしを信用する理由です。からしが昔から、薬効のある植物として珍重されてきたのも頷ける多くの要因があり、その最もたる要因がマグネシウムを持つ事にあると思うのです。

カルシウムもリンとバランスが取れていますしね。

からしはもっともっと偉そうにして良い食品だと私は思います^-^