『病は気から』を認めて向き合う

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体に現れる症状は、心の状態も影響することをつながる心と体に書きました。心や精神の状態が、自律神経を通して肉体に現れるのです。
今度は心と臓器の影響と、その働きを考えます。


■目次

 


体内では細胞、物質、臓器がチームとなりあらゆる仕事をしています。

■肺

 

普段何気なくしている呼吸。鼻や口から入り、器官を通って肺に到着します。
肺にはさらに細かい器官があり、そこには小さな肺胞と呼ばれるたくさんの袋があります。
肺胞には毛細血管が網のように張り巡らされて、これが酸素を取り血液へと運びます。

この流れが他の臓器の働きを助けます。
つまり、呼吸が円滑にいかないと、他の臓器に負担をかけます

呼吸は意識していてもしていなくても行っていますね。
この呼吸の回数や深さは誰が決めているのでしょうか?
自律神経が脳に伝えるとされています。

ストレスや虐め、抑圧を受ける、何かに対する不安や恐れ等で自律神経が乱れると、呼吸の深度や回数が減っていきます。

この状態が蓄積していくと、他の臓器にも影響を及ぼします。
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◆胃

 

栄養を取り入れるために最初に仕事をすると言って良い胃。
食べ過ぎや消化不良で胃腸に影響が出る事は誰もが知っています。
しかし、なんだかわからないけど胃が重い。消化不良を起こしている。このような症状が実際にあります。
消化不良のままでも肉体内での流れ作業は続きますから、結局、腎臓・脾臓・肝臓・腸へと影響が出ることになります。

胃は、呼吸と同様心の状態の影響を受け易い場所です。
失恋を理由に過食になったり、胃が食べ物を受け付けなくなるなんて、誰もがわかる症状だけではありません。
食欲に変化は無くても、好んで食べる物が変わったり、刺激物を好んだりします。消化に悪いものや菓子類が増えたり、アルコールが増えたりもします。

特別な症状が無いので放置していたら、気がついたら胃に穴が空いていたなんて事もあります。胃の働きも神経と繋がっているのです。
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◆まとめ

 

気(精神・感情・気持ち)が臓器に影響を与える事は認めざるを得ません。
太っても痩せても、多くても少なくても、栄養やカロリーの問題だけではなく、環境や関係を見直す必要があります。
食と体の関係は、その症状を知る参考にもなります。

「学生時代あんなにスリムだった人が、社会人になったらぶくぶく太っていった。」
ここには、部活で運動を辞めた以外にも、様々な理由があるのです。

原因を原因のまま放置して、出た症状の対処だけを続けると、その生活に付き合わされた臓器がダウンしてしまいます。
それから健康に気を使っても遅いし、その気を使う生活がストレスになる事もあります。

普段の食生活と体調を意識するだけで、状況は良くなると私は信じています。
インドのお母さんは、家族の体調を見てカレーに使うスパイスを変えます。
このように食を提供する側が、食を受ける側の影響を気にするのは世界各地で昔から行われてきました。

私達現代人はそれを継承すべきだと思います。

その知恵と気遣い、優しさ、思いやりが、人々の健康的な輪を作る道具となる事に期待しているのです。
その輪が健全なら『病は気から』という状態、吹き飛ばせるような気さえするのです。


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