ベーキングパウダーで焼くケーキタイプではなく、発酵生地で作るので食事パンになるバナナブレッドです。バナナは熟れる前の若いバナナを使うと焼いてもバナナの香りが残ります。
前回実験で焼いて、今回修正で焼いて…と時間が空いてしまったのでバナナが熟れました(( ノД`)シクシク… 香りより甘味があります。
発酵種法よりも通常の作り方の方がバナナ感は残るみたいです。
イーストで発酵させるバナナブレッドの作り方
「本物のバナナブレッドが食べたい。」ボソッとつぶやいてレシピ作成に挑みました。
バナナの香りを残すには、若くて固めのバナナを選ぶのがポイント。熟れてしまったバナナしかないときは、バナナの甘さを味わうパンとして…では少し物足りないので、荒く刻んだくるみを入れるとバッチリです!バナナの甘さが強くなっているので、普通のくるみパンよりおいしくなります。
バナナブレッドは少し作りにくいパン生地なので、パン種を使う方法と2種類のレシピを紹介します。
オーバーナイトを使って無駄なく!
パウンド型2本分のレシピです。パウンド型1本しか無い場合、生地だけ作っておいて翌日あらためて焼く場合には冷蔵庫発酵が便利です。
1次発酵に入る前にタッパーに入れて冷蔵庫へ。翌日冷蔵庫から出したら、炊飯器と電気ポットの間等の温かい場所に1時間ほど置いて、生地を常温に戻してから使います。
手順は1次発酵後の分割からスタートになりますよ。
イースト発酵のバナナブレッドのレシピ
小さめのバナナ1本で100gぐらいありました。←参考になれば
■通常のバナナブレッドの材料
- インスタントドライイーストを使う場合…4.5g
- 予備発酵するドライイーストを使う場合…6g
- イースト液用ぬるま湯1…インスタントドライイーストの場合は45ml、ドライイーストの場合は60ml
- 強力粉…300g
- ブラウンシュガー…30g
- あら塩…2g
- 溶き卵…20g
- 無塩バター…25g
- ぬるま湯…インスタントドライイーストの場合は25ml、ドライイーストの場合は10ml
- 溶き卵の残り
- バナナ…90g
- レモン汁…適量
- ぬるま湯予備…10ml~20ml
■発酵種を使う場合の材料
・発酵種材料
- インスタントドライイーストを使う場合…4.5g
- 予備発酵するドライイーストを使う場合…6g
- 強力粉…50g
- イースト液用のぬるま湯1…インスタントドライイーストの場合は45ml、ドライイーストの場合は60ml
- インスタントドライイーストの場合はぬるま湯2…15ml
- ブラウンシュガー…ひとつまみ
・生地材料
- 強力粉…250g
- ブラウンシュガー…30g
- あら塩…2g
- 溶き卵…20g
- 無塩バター…25g
- ぬるま湯…10ml
- 溶き卵の残り
- バナナ…90g
- レモン汁…適量
- ぬるま湯予備…10ml~20ml
【作り方1-イースト液を作る】
※材料を先に計量して準備しておく。
※どちらも共通して、待ち時間の間は湯銭にかけるか、オーブンの発酵機能30度に入れて冷めないようにする。
※バターは室温に戻して柔らかくしておくか、イースト液をオーブンの発酵機能に入れるときに一緒に入れておくとすぐに柔らかくなる。プラスチックより小皿を使う方が洗うのラクです^-^
[1]インスタントドライイーストのイースト液の作り方
- イースト液用ぬるま湯を小さめの器やボウルに入れる。
- ブラウンシュガーひとつまみを材料のブラウンシュガーから取り、1に入れて溶かす。
- イーストを一か所に固まらないようにふり入れて15分待つ。
[2]ドライイーストの場合の予備発酵のやり方
- イースト液用のぬるま湯を小さめの器やボウルに入れる。
- ブラウンシュガーひとつまみを材料のブラウンシュガーから取り、1に入れて溶かす。
- イーストを一か所に固まらないようにふり入れて8分待つ。
- イースト液をひと混ぜして、さらに5~6分待つ
【作り方2-ミキシング材料の準備】
※発酵種法の場合は、発酵種ができあがる頃に合わせてこの作業をします。
- バナナは皮を剥き、両端を切り落として(これでだいたい90gになりました)荒くみじん切りにします。
- バナナにレモン汁をふりかけて混ぜておきます。
- 溶き卵はよく溶きほぐしてから必要量を取り、残りは冷蔵庫に入れておきます。
【作り方3-発酵種法の場合は、ここで発酵種を作る】
※発酵種法の場合、バターを柔らかくしたければ発酵種できあがり前にここでオーブンに入れます。イースト液のところでオーブンに入れるのは早いです。
- イーストの準備でインスタントドライイーストを使った場合は、ぬるま湯2をイースト液に混ぜる。ドライイーストの場合はそのまま2へ。
- 発酵種用強力粉を1に加えて、念入りに混ぜる。
- オーブンの発酵機能30~35度で40~50分(利用するイーストの元気度によって時間が変わる)発酵させて発酵種を作る。
- 表面がボコボコして穴や風船のようなもの(またはどちらかだけ)が出るようになるまで待つ。
【作り方4-ミキシング】
[1]通常のバナナブレッドのミキシング
- ボウルに強力粉を入れ、上にバターを乗せます。
- 溶き卵の液にぬるま湯を混ぜ、塩とブラウンシュガーを加えてひと混ぜし、1のボウルに入れる。
- 水分量が少なくて混ざりにくいけど、水分を粉に揉みいれるようにして混ぜる。
- もう粉に水分が入らないと感じたらバナナを全量加えて、バナナをつぶしながら揉み込むようにして揉んで混ぜる。
- 小麦粉が固まりになっている粒がたくさんあるので指でつぶしながら混ぜる。…でも良いけど…面倒なので、パン生地を混ぜる道具があれば使う。無ければフードプロセッサーやフードカッターに入れる。小麦のグルテンをあまり切りたくないので、ガッガッと小刻みに動かしならが小麦粉のかたまりを粉砕する(笑)フードプロセッサー、フードカッターの場合は生地を2回に分けるのが良いです。
- 小麦粉のかたまりが無くなったら手で少し全体を混ぜ、水分が足りないようなら予備の水をちょびっとずつ混ぜて調整します。ひとかたまりになればOKなので、なるべく入れない気持ちで足してください。
[1]発酵種法のバナナブレッドのミキシング
- 大きめのボウルに発酵種を入れて、上に強力粉とバターを乗せます。
- 溶き卵の液を発酵種のボウルに入れて、残っている発酵種を卵に混ぜます。ぬるま湯を混ぜ、塩とブラウンシュガーを加えてひと混ぜし、1のボウルに入れる。
- 底から返すようにしながら発酵種と混ぜるようにする。
- 発酵種が全体に混ざったら、水分を粉に揉みいれるようにして全体を揉み混ぜます。
- もう粉に水分が入らないと感じたらバナナを全量加えて、バナナをつぶしながら揉み込むようにして揉んで混ぜる。
- 小麦粉が固まりになっている粒がたくさんあるので指でつぶしながら混ぜる。…でも良いけど…面倒なので、パン生地を混ぜる道具があれば使う。無ければフードプロセッサーやフードカッターに入れる。小麦のグルテンをあまり切りたくないので、ガッガッと小刻みに動かしならが小麦粉のかたまりを粉砕する(笑)フードプロセッサー、フードカッターの場合は生地を2回に分けるのが良いです。
- 小麦粉のかたまりが無くなったら手で少し全体を混ぜ、水分が足りないようなら予備の水をちょびっとずつ混ぜて調整します。ひとかたまりになればOKなので、なるべく入れない気持ちで足してください。
【作り方5-1次発酵】
- 1次発酵させます。全部または半分をオーバーナイトさせる場合は冷蔵庫に入れて発酵させますが、少しオーブンで発酵させてから冷蔵庫に移します。野菜室の温度帯が理想ですが、無ければ上からビニールを1~2枚かぶせて冷蔵してください。
- 35度のオーブンで50分~1時間(目安)で1次発酵させます。冷蔵発酵の場合は、生地が少し上に上がるまで発酵させてから取り出して冷蔵庫へ入れます。
- 1次発酵終了は、見た目だけではなく必ずフィンガーテストを行ってください。粉を指につけて中央に差し込みます。指を抜いた後戻らなければOKです。風船のようにしぼんだりしたら過発酵状態なので生地は捨ててください。
- 冷蔵発酵した場合は、1時間ぐらいかけて温かい場所で常温に戻します。常温に戻ったら次へ進みます。
【作り方6-分割とベンチタイム】
- パン生地をタッパーから出して優しくトントンと叩いて平らにならします。
- 生地を4つに切って丸めます。スケッパーやドレッジを使って切るか包丁で切ります。ピザカッターでもいい感じに切れますよ!絶対に手でちぎってはいけません(笑)冷蔵発酵した生地は、この時に冷たいところが無いか確認しながらやります。冷たいところがあったら、両手で包むようにして温めながら丸めます。
- このパン生地は乾燥しやすいので、濡れ布巾をかけた上からラップやビニールを乗せてから生地を寝かせてください。
- 生地は20分休ませます。
【作り方7-成形】
- パウンド型にバター、ショートニング等の油脂を塗ります。
- 休ませた生地を裏返して、再度軽く、優しく、ポンポンと叩きながら少しつぶして丸めなおします。丸めたらパウンド型に入れていきます。
- 生地は発酵して伸びるので同じ間隔で並べます。発酵後の大きさをなるべくそろえるためです。また、発酵の進み具合を揃えるために、片側に寄せて並べます。画像ではパウンド型に焦げのようなものが見えますが汚れじゃありません(;^_^A パン生地がスポンと抜けるように焼き込みを行っているためにつくものです。はい。ちなみに使っている型はブリキ製です。
- 乾燥大敵なので、スチームがあればスチーム機能を使って30~35度のオーブンに入れて2次発酵させます。できれば型の上に濡らしてから固くしぼった布巾をかけておくと良いです。この分量では型の上まで生地は出ないので大丈夫ですよ。
- 2次発酵の時間は30~40分ぐらいが目安です。型の7~8割程度の高さまで発酵すればOKです。
【作り方8-焼成】
- オーブンを190度で余熱します。型に入れて焼くタイプなので、天板も熱くしておいた方が生焼けを防げます。
- 冷蔵庫に入れておいた溶き卵の残りを冷蔵庫から取り出します。そのまま使うと厚みが出てしまうので、少しだけ水を混ぜて卵液を薄めます。
- パンの表面に2の卵液を塗ります。料理用のハケを使うか、無ければ手に卵液をつけてそっとなでるように塗ります。パン生地を傷つけないように気をつけて塗ります。
- オーブンを180度40分に設定しなおしてパン生地を入れて焼き上げます。
- 焼き終わったら網に乗せて冷まします。
ワンポイント
通常のバナナブレッドはしっとりめ、発酵種法のバナナブレッドふっくらパンに仕上がります。どちらも同じ材料ですが、焼き上がりは違います。アイキャッチ画像(このページに設定されている画像)は発酵種法のバナナブレッドです。通常のバナナブレッドはこんなにパンっぽくないです。
私は通常のバナナブレッドの方が好きです。発酵種法の方は食事パンのような焼き上がりになるので、食事用ならこちらの方が向いています。
冬に書いているレシピなので、真夏は時間や管理が多少変わるかもしれません。
使うイーストや粉によって微妙に違いがあるのは当然なのがパン作りです。発酵しないと捨てる前に待ってみる。思ったより発酵が進んでいるように見えても必ずフィンガーテストをする。粉が国産か外国産かによっても水分の必要量に違いがあります。そのために予備のぬるま湯を用意しているので、あわてずにのんびりやりましょう。
パン生地はうどんのように力を入れてこねてはダメです。幼児の世話をするぐらいのやさしさを持って仕上げていきましょう。